ウッドルアーの塗装について…木目を活かすには?そもそも塗装は必要なのか?

wood lure with eye 種類別の作り方

お世話になっております、みこりおです。

ウッドルアー・ウッドプラグの製作や自作が好きな方、というのは木彫り・木工という作業自体に惹かれ、またはその主材となる木材に魅力を感じている方、が多いのではないでしょうか?

ウッドプラグのメリットや特性、例えば『水がらみが良い』みたいな点に着目し材料として木材を選定している、というだけではなく『木という素材の美しさや香り、触感などが好きだ』という方もいらっしゃると思います。

だからこそ木彫りや木工が好き、という事に繋がっているのかもしれません。

そういう方であれば、木材の美しさの所以ともいえる『木目を活かしたルアーを作りたい』なんて考えてしまうのではないでしょうか?

なのでウッドルアーの塗装について

塗装を行う理由について

そもそも塗装は必要なのか?

木材独自の美しさ・木目を活かしたルアーはつくれるのか?

上記の点についてを考えてみます。

ウッドルアー製作が趣味の方、木彫りや木材自体が好きな方、は参考にしてみてください。

また、この記事の中での「塗装」とは純粋にカラーリング・色付けの事を指します。木材の浸水防止や補強の為に行うアンダーコート(セルロースセメントへのドブ漬け)や塗装面や主材自体も保護するトップコートは含みません。

ウッドルアーを塗装する理由、どんな意味があるのか?

アンダーコートやトップコートを除くカラーリング・色付けの為の「塗装」の意味、行う理由、は釣りをされる方であれば簡単にご理解できるでしょう。

当然に、魚へのアピールの為です。

『マッチ・ザ・ベイト』であったり、『リアルカラーが…』なんて昨今では良く耳にする気がしますよね。

1種類のルアーであっても様々なカラーラインナップが販売されている、のはその時のベイトに合わせて、もしくは状況に合わせて、といった風に様々な用途に対応する為だと推測できます。

メーカーの思惑としては『様々なユーザーをターゲットとする為に…』なんて事も考えていそうな気もしますが…

ウッドルアーに塗装は必要なのか?

unpainted wood lures

上記の項で述べたような『マッチ・ザ・ベイトが…』『リアルカラーで…』なんて考えるのであれば、当然に「塗装は必要である」という結論に至るでしょう。

『魚へ強くアピールしたい!』といったケースも同じかもしれません。

しかし私は少し疑問に思う事があります。それはこの2点です。

  • ルアーはカラー以外の要素による影響も大きい
  • そもそも魚の視界と人間の視界は異なる

このあたりについて、もう少し詳しく考えてみましょう。

ルアーでの釣果にカラー・塗装は関係ないかもしれない

私は自作のハンドメイドルアーを釣行時に用いる事が多く、実験的に様々なちょと変わった塗装のルアーを作って試したりもしています。

例えばですが…

などなど、色々と試みてきたのです。そして今になって思う事があります。

みこりお
みこりお

塗装色ってあんまり関係ないんじゃないの?

この点ですね…あくまでも私が試してきた範囲内の結果ですが、カラーよりもルアーのアクション状況の方が釣果に大きな影響を及ぼしている、気がしているのです。

塗装をしていないルアー、魚から見れば『漂流する木片』にしか見えないであろうウッドプラグでも、私は魚を釣り上げた経験もありますし。

もちろん「この様な状況・外的要因の場合にはこのカラーが有効!」なんて感じてしまうケースもあるのですが…

ですが正直なハナシ、一般的に言われている『カラーセレクト論』に関しては「机上の空論」というより「人間目線上の勝手な推論」というのが正しいのではないでしょうか?

ルアーのカラーを語るのに、なぜ人間目線なのか?

これも大きな問題だと思います。「なぜですか?」と問いたい点です。

  • ローライト時は派手なカラー
  • 濁りが入っているから派手なカラーorチャートカラー
  • 昼間はナチュラルカラー
  • スレている魚にはナチュラルカラー
  • 高い活性時には…etc.

コレ…すべて人間目線、ですよね?場合によってはメーカーのセールスライティングかも?

例えば生物学、なんて観点から言えばまったく根拠がなかったり…色彩学、なんて考えればまったく的を得ていなかったり…

「コレって誰が言い出したんですか?」と聞きたくなってしまうような論法なども存在しています。

  • 魚の目で見る色彩は人間とは異なる
  • 水中での色の見え方は空気中とは異なる
  • 人間には知覚できないが、魚は水中で発光している

このあたりはご存知でしょうか?コレらは当たり前の話で、このあたりを勘案すれば、様々な点に疑問が湧いてくるはずです。

こみおり
こみおり

あれ!?

なんか色々とおかしくない?

こう考える方のほうが自然でしょう。一般論的に語られるカラーセレクト論などは根拠が希薄であったり、場合によっては「間違いだらけなのではないか?」とも思ってしまいます。

木材の良さ、木目を活かしたウッドルアーを作ってみるのも良いかもしれない

wood lure with eye

これまでの項では「カラー」について、私の持論を論じてきました。

では実際に塗装・カラーリングなし、のウッドプラグを作ってみてどうだったのか?についてもお伝えさせていただきます。

上述もしていますが、私は今までに塗装なしのシーバス用ウッドルアーであったり、青物用ウッドプラグなどを自作しており、それらのハンドメイドルアーにて釣果をあげています。

海面or海中をただ漂っているのであれば、ただの漂流する木片にしか見えないであろう自作ルアーにて、釣果をあげているのです。魚にとっては『バイトをすべき対象であった』と言えるのではないでしょうか?

アクションさせる事によってベイトの様に見えたのか?発生する気泡などによって魚に勘違いをさせる事ができたのか?波動によって魚を魅了するに至ったのか?その答えは魚にしかわかりません。

なので我々、人間は状況などから推し量る事しかできないのです。しかしながら「ルアーとしての効果を十分に発揮している」と言えるでしょう。

最近になって製作した画像のウッドルアーは集成材を使用している為、部分的に木目が異なるのですが「コレはコレでおもしろいかな…」なんて私は感じました。

木工・木彫りが好きな方、木材そのものが好きな方、などはこういったルアーを作ってみるのもおもしろいですよ。

また個人的に目玉・アイは付けた方が良いと思います。それだけでルアーぽっく見えますし、なんとなく愛着も湧くものです。

クリアカラーの塗料を使用しワンポイントを加える、というのも良いかもしれないですね。

ウッドルアーの塗装について、さいごに

この記事ではウッドルアーの塗装について、を考えてみました。

「釣り」であったり、「ルアー」に関しても流行り、廃り、いわゆるブームなんてものが存在します。

ですがそういうモノに振り回されるのではなく、自身の考えを追求・研究したり、ひたすたに「己が道を貫く」というのも大切な事ではないでしょうか?

私はあまりそういうものに左右されない、世事に疎い、部類の人間かもしれません。

だからこそ変なルアーを作ってみたり、変わったカラーリングのプラグを試してみたり、と楽しめているのだと思います。

そしてハンドメイドルアー製作が好きな方、釣りが好きな方、は自ら考え続けるべきだとも思うのです。

この記事で述べているのは、あくまでも私の実体験と持論によるモノですが、みなさまも色々と試してみてはいかがでしょうか?

たまにはこういう事を考えてみたり、変なカラーのルアーを作ってみるのも良いですよ。

ウッドルアー・ウッドプラグの様々な種類の作り方については▼コチラ▼を…

ハンドメイドルアー製作の各工程、詳細は▼コチラ▼の記事などをご参考に!

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