ハンドメイドルアーの貫通ワイヤー・アイ製作、ステンレスワイヤーの曲げ方

reinforcement 作り方・製作工程

お世話になっております。みこりおです。

こみおり
こみおり

よーし!ルアーを自作するぞ!

そう考えた事はないでしょうか?

「自分の作ったルアーで魚を釣りたい!」

それは誰もが憧れる、いつかは考える、素晴らしいことです。

そんな作業の最中・・・

こみおり
こみおり

貫通ワイヤーってどうやって作るの?

工具って何が必要?

アイがうまく加工できない・・・

この工程で迷ってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、ステンレス線を使った貫通ワイヤーの作り方

曲げ加工の方法アイの作り方

必要な工具材料

これらについてお伝えします。

「貫通ワイヤーを使用するルアー」という事でおわかりかもしれませんが、私が自作するルアーはメインターゲットをヒラマサとする大型魚狙いのウッドプラグになります。

それを前提に記事にしていますが、その他の魚種を狙う方にもステンレス線の加工方法は共通していますので、ご参考に!

またハンドメイドルアーの作り方のアウトライン、一連の製作工程についてはコチラ⇓の記事をご参考に。

貫通ワイヤー・アイ作りに必要な工具・材料

processing tools

必要な工具は、ステンレスワイヤーの曲げ加工・ルアーのアイを作るのに使用するペンチ類、

この2点のみです。

ただし、ウエイト用にオモリを加工する場合には電動ドリルやキリなども必要となります。

材料類は、

  • ステンレス線
  • ナツメオモリ
  • チューニングシンカーor板オモリなど(必要に応じて)
  • 補修糸
  • 瞬間接着剤

私の場合はステンレス線は1.4mmを使用しています。製作するルアーに合わせ選定してください。

またウエイトとして使用するオモリはナツメオモリ以外の中通しオモリでも代用可能ですし、ボディーにウエイトを仕込む場合はこの工程では不要となります。

ステンレス線の曲げ加工・アイの作り方

いきなり余談になるのですが、皆様はルアーを自作する際に設計図を描いているでしょうか?

こみおり
こみおり

そんなの描かなくても作れるよ!

とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。しかし私は製作の前に自分のイメージをきちんと製図し、図面に基づいて作っていくことをおススメします。

製作途中にて「やっぱりこうした方が良いかな?」と設計を変更する事もありますが、あらかじめ自分のイメージを図面化しておく事で失敗も少なくなるのです。

設計や図面に関して詳しくは

今回の[貫通ワイヤーの製作工程・ステンレス線の曲げ加工]においても、あらかじめ描いた設計図に基づいて製作していきます。

まずはステンレス線を必要な長さでカット、CADを使用し正確な長さを測長し+αの余長を加えて長さを決めればロスが少なく経済的!

しかしCADを使用していない方、図面は手書き派という方は製作するルアーの2倍程度の長さが良いでしょう。

貫通ワイヤー、アイの加工

次いでリアのアイから加工していきます。

フロントアイ、またはベリーアイから始める事も可能ですが、中通しオモリを使用する場合リアのアイから始めるのが作りやすいと思います。

sass bending 1

ワイヤーの端から30mmあたりの位置を支点とし、丸ペンチでU字型に曲げます。

丸ペンチは先端ほど径が細くなりますので、作りたいアイの径を考え挟む位置を決め、加工してください。

sass bending 2

そして支点を変え、ワイヤーの先端側を外側に向かって90°ほど曲げます。

太いワイヤーの場合など、曲げるのに力が必要な場合はラジオペンチで先端側を挟み、曲げる方法が良いかと。

sass bending 3

この後、ワイヤー先端の反対側、本線側を曲げていきます。

上画像の様な位置に支点を変え、丸ペンチに巻き付けるように加工します。

sass bending 4

またまた支点を変えつつ、戻す方向に曲げていきます。この支点も徐々に位置を変えながら作業をすると綺麗に加工できます。

上の画像の様に成形できたら丸ペンチ、ラジオペンチ両方を使いながら形を整えていき…

sass bending

この様な形状にできたらリアアイの完成!

ベリーアイ、フロントアイも同じ方法で加工できます。

貫通ワイヤー、アイの加工にひと工夫

もしくは上向き、下向きのアイが作りたい場合もあるかもしれません。

基本的にフロントアイを上に向けると動きはナチュラルに、下に向けると激しくなるのでルアーのアクションを変えたい場合などに有効です。

special eye

この上画像ような極端な形状を作ることも可能です。

加工手順は上記、U字に加工したワイヤーの先端側を90°曲げた後、先端側のみを曲げ本線側に近づけるように加工すれば作れます。

貫通ワイヤーにウエイトを追加しながら追加工

ここからウエイトを通しながら曲げ加工を行っていくのですが、都度、図面と照合しながら、曲げる点にマジックで印を付けながら加工すると失敗しにくいと思います。

compare with drawing

最終的にこの様な成形となりました。

さいごに補修糸と瞬間接着剤で補強をします。

この作業は必須という訳ではありませんが、大型魚用ルアーであれば補強が入っているという安心感が生まれますし、魚がかかった際にアイに負荷がかかりワイヤーが開いてしまってルアーが破損、という最悪のケースを防ぐ事ができます、やっておいて損はありません。

特にベリーアイの部位は補強すべきでしょう。

またアイの曲げ加工の際、うまく曲げきれず開いてしまったワイヤーの修正も可能です。

reinforcement

ここで使用する補修糸は釣具店などで販売されている専用のモノでなくとも、ご自宅にある手芸用や100均で購入できる手縫用みたいなモノでも十分だと思います。

手間ではありますが、補強することをおすすめします。

これで貫通ワイヤーは完成!

貫通ワイヤー・アイの作り方、さいごに

今回は自作ルアー用貫通ワイヤー・アイの作り方、必要な工具についてお伝えしました。

ハンドメイドルアーの製作時、この工程で迷っているのであれば参考にしてみてください。

もしそれでも『綺麗に曲げれない、難しい…』という場合には、コチラ⇓の工具などを試してみてください。

自分で作った思い入れのあるルアーで、忘れられない魚を釣りあげれる事を祈っております。

▼次の工程、木材の加工については▼

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