なんか頭が痛くなってきた
クラクラする…
ルアーの修理、または製作の際の塗装やコーティングの作業中、
こう思ったり、異変を感じた事はないでしょうか?
頭痛やめまい、吐き気などを感じた場合であれば即座に作業は中止し、屋外など空気のきれいな場所で休息、作業場は換気を行ってください。
塗装やコーティングという工程では有機溶剤の蒸気が発生し、例え職務として本格的に行っている訳ではなくとも、短時間であったり低濃度のモノを扱っていたとしても、長期間に渡れば慢性中毒となる恐れがあります。
それを防ぐ為にはどうすれば良いのか?
塗料や有機溶剤のついての知識を学び、適切な環境で、適切な取り扱いを行い、そして適切な保護具を着用する事が必要です。
この記事では、
ルアーの塗装・コーティングの作業において
必須の保護具
防毒マスク・保護メガネ・保護手袋
これらについて、をお伝えします。
この記事では保護具についてに焦点をおき、お話しさせていただきます。
『保護具だなんて仰々しいな~』なんてお思いの方も、自分の体を守る為に大切な事なので考えてみてください。
保護具についてお悩みの方、もしくは今まで着用していなかった方、特に意識していなかったという方もご参考に!
ルアーの塗装・コーティングになぜ保護具が必須なのか?
私はここまで保護具が「必須」と述べてきました。
これは「あった方が良い」とか「着用をおススメ」と言っているのではありません。保護具は文字通り「必須」のモノなのです。
塗装やコーティングという工程では塗料、コーティング剤を使用します。これらが有機溶剤を多分に含んでいる事はご存知の方もいらっしゃるでしょう。
作業の途中に有機溶剤が揮発し蒸気が発生し、呼吸によって、また皮膚からも吸収し、例え職務として本格的に行っている訳ではなくとも、短時間であったり低濃度のモノを扱っていたとしても、長期間に渡れば慢性中毒となる恐れがあります。
これを予防するために適切な環境で、適切な取り扱いを行い、そして適切な保護具を着用する事が必須という訳です。
ただ保護具を着用すれば良いという訳ではなく、適切な環境で、適切な取り扱いを行う事も必要です。
充分な換気を行い(場合によっては塗装ブースなども使用し)、有機溶剤の特性を理解し(例えば蒸気は空気よりも比重が重いモノが多い事を考慮し)、作業を行いましょう。
ルアーの塗装・コーティング作業に適した保護具とは?
ルアーの塗装、コーティングにおいて必要な保護具とは、
- 防毒マスク
- 保護メガネ
- 保護手袋
この3点です。それぞれについて詳しくお話しさせていただきます。
ルアーの塗装・コーティング作業に必要な、防毒マスク
塗装やコーティング作業時の保護具といえば、まず思いつくのは防毒マスクでしょうか?
私が使用しているのは面体と吸収缶がセットになっており、使い切り用として販売されているのですが、吸収缶の交換にて面体は何度も使用できます。
また吸収缶自体も5回程度の塗装やコーティングで使用しても臭気を感じる事はないので、1度使ったら使い捨て、という訳ではなく使用できます。
メーカー公表の『除毒時間156分』というのは連続での使用の事だとは思いますが、30分×5回ぐらいの使用は可能かと…
※ただし、あくまでもメーカーは『使い切り』としていますのでおススメはできません。私の独り言として聞き流してください。
またこの吸収缶は塗装作業用のモノで、有機溶剤の蒸気だけでなく塗装飛沫なども防げる防塵機能も備えたモノになります。よってルアーの製作・修理などで行う塗装、コーティングどちらの作業にも適したモノなのです。
また交換用のフィルターのみがコチラ。
ルアーの塗装・コーティング作業に必要な、保護メガネ
『もし目にコーティング剤が入ってしまったら…』と不安に感じた事はないでしょうか?
目を保護する為の保護メガネも大切です。
ちなみに有機溶剤が目に入ると激痛が走ります。これは言葉で表しようのないほどのホ・ン・ト・ウに、激痛!
私は飛散した溶剤が眉あたりに付着し滴って目に入る、という経験をした事があり、悶えました…
ゆえに私は上画像の左側のような、上側そして下側にフチのある物をおススメします。上述の私のような事にならない為にも…
密着するゴーグルタイプの方が良い気もしますが、自宅でのハンドメイドルアー製作や修理においてはこのタイプを使用しており、危険な目にあった事はありません。
ルアーの塗装・コーティング作業に必要な、保護手袋
飛沫などが最も付着する可能性が高いのは当然、手、ですよね?
なので保護手袋も重要です。
有機溶剤を扱う際に素材のよくわからない安いモノ、だったり台所用のゴム手袋などを使用するのはおススメできません。
素材のよくわからないモノなどはそもそもどの溶剤に使用できるか判断できませんし、ゴム手袋もNG。
ゴム手袋はニトリルゴムが主原料の物が大半だと思うのですが、基本的に有機溶剤が浸透します。
即座に浸み込む訳ではないので一時的には保護具として機能しますし、付着したら即座に作業を中断しゴム手袋を廃棄、手を洗う、という方法をとるのであれば問題ないかもしれません。
しかしそんな事を行っていては作業になりませんし、保護具とは言えませんよね?
私が使用しているのはポリウレタン製の物であり、イソプロピルアルコール、アセトン、トルエンやキシレンなどハンドルアー制作時や補修時に使用する可能性のある塗料、コーティング剤などに含まれる有機溶剤に侵されない(多少膨潤する可能性はあります)素材です。
素材自体も丈夫で、そうそう破れたりはしませんが、使用頻度が高い方にはお得な5双入も。
ルアーの塗装、コーティングに必須の保護具、さいごに
以上、ルアー製作や修理の際に必要な塗装・コーティングの工程に必須の保護具について、をお伝えしました。
保護具の大切さ、どのようなモノが必要なのか、ご理解いただけたでしょうか?
塗装・コーティングの作業に臨む方はご参考に!そして素晴らしいハンドメイドルアーライフを!
またハンドメイドルアーの自作に必要な道具や工具類、に関しては▼コチラの記事▼などをご参考に!
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