ハンドメイドルアーに使用するウェイトってどんなモノ?
配置する位置やバランスは??
この点についてお悩みでしょうか?お世話になっております、みこりおです。
ハンドメイドルアー製作をはじめたばかりの方、特に市販品のルアーの解体や修理などを経験していない方、などにはなかなか想像もつかない事でしょう。
ですがルアーのウェイトというのはその動き・アクション、飛距離や飛行姿勢を決定づける、いうならば釣果に直結する、重要なファクターでもあるのです。
だからこそ思慮し、また様々な選択肢を知っておく事も重要だと思います。
ですのでこの記事では、ハンドメイドルアーのウェイトについて
使えるモノ・種類
配置する位置やバランス、重心
製作する際の具体例
このあたりに焦点を置いて、お話しさせていただきます。
ハンドメイドルアーの製作にこれから挑戦する方、使用するウェイトについて悩んでいた方、は参考にしてみてください。
もちろん、私の好みや独自の考え方なども含まれています。なのでひとつの参考例とし、ご自身の理想のルアー自作に役立ててもらって構いません。
ハンドメイドルアー製作に使えるウェイト、種類
使用できる種類としては、鉛、タングステン、鉄(SUS)などがあげられます。
比重が大きいほうが小さくても事足りるので使いやすく、タングステン製のウエイトは使い勝手が良いでしょう。しかしお値段は最も高額です。
値段や手に入れ易さも勘案するのであれば、釣具店などでも簡単に購入できる鉛製のモノが良いですかね?
そして以下の様な割ビシが使い易いと思います。5号以上もラインナップされており、太めのワイヤーにも使え、大型ルアー製作にも適しているのがメリット。
私の場合は青物狙いを主とした大型プラグ、そして貫通ワイヤータイプのルアーを製作しています。
その際にワイヤーに通して作るとバランスが良く、また上記のモノよりも安価である為、最近はナツメオモリや長鉛などの中通し錘を良く使用している、といったカンジです。
また微調整用には板オモリ、チューニングシンカー、フカセ釣りなどでの使用済みのガン玉、などを使用しています。
ルアーフィッシング以外の釣も嗜む方であれば、使用済みの仕掛けに使用したガン玉などを再利用してみてはいかがでしょうか?
使い易いのは板オモリやチューニングシンカーだとは思います。
どうしてもタングステン製のモノを使用したい場合、はハンドメイドルアー用としてこういった製品などが販売されています。
ラトルとしても使用できますし便利なのですが…若干、割高にはなりますね。
ハンドメイドルアーのウェイトの位置やバランスについて
なんとなく…にでもお解りの方は多いでしょう。なので簡単にお話しさせていただきます。
基本的にはルアーの下部・底の近くに配置。上部に配置すればルアーがひっくり返り、そちらが底側になってしまいますからね。
そしてルアーの前方or中央or後方に配置するかで、もしくはそのバランスがアクション、加えて飛距離にも影響します。
前方・フロントが重いとアクションし易く、また大きく動くようになり、後方・リアが重いとあまりアクションはせず、しかし飛距離の出やすいルアーとなる訳です。
中央・センターバランスの場合はその中間、と言ったトコロでしょうか?
では以降、私がよく製作する種類のウッドプラグについて、具体例とともに位置やバランスについてを考えてみます。
ポッパーのウェイトについて
私の場合は上図のようにウェイトを配置する事が多く、後方重心で浮き姿勢が垂直に近いポッパーとなります。
それぞれのウェイトの役割としては、
- ①⇒動き・アクションを安定させる為のウェイト
- ②⇒重量の調整用ウェイト
- ③⇒メインのウェイト
と考えています。別に③のウェイトのみで製作する事も可能です。
ですが①:②+③=0.6:1ぐらいの割合で配置したほうが動きが安定し、私としては扱い易いルアーとなるのでこんな設計ですね。
②は③のみでは理想の重量に満たない場合の調整用。
重量や配置のバランスについては色々と試み、自分の理想に近い比率を考えてみるのが良いと思います。
ダイビングペンシルのウェイトについて
ダイビングペンシルに関しては、上述したポッパーよりも後方重心で良いと思います。ほぼ垂直に浮く、ぐらいで問題ないでしょう。
それぞれのウェイトの役割はポッパーの場合と同じで、バランスは①:②+③=0.3:1ぐらいが私の好みです。
コチラも①はなくても問題ありません。しかし動きを安定させたい場合は配置した方が良いですね。
もしくは激しいアクションにしたのであれば、①をもっと前方に、または重くしてみる、といった方法を試してみてください。
シンキングペンシルのウェイトについて
青物狙い、そして沖磯で使用するシンキングペンシルを前提として述べさせていただきます。ですがその他、様々な種類のルアーでも適応するでしょう。
私の場合は①と③のウェイトを配置し製作する事が多く、
- ①⇒動きを決める・アクションをさせるウェイト
- ③⇒飛距離をかせぐ為のウェイト
こんな考え方での設計です。重量は①:③=0.6:1あたりにするのがバランスが良いと思っています。
また③は沖磯の強風下でも安定してキャストをする為、に配置しており『飛距離のでるルアーを製作したい…』なんて場合でなければ、不要です。
メインのウェイト・①をどの位置に配置するか、でアクションを決める事となります。
テールを振ってブリブリと泳ぐような激しいアクションにしたい、といった場合は①をもっと前方に配置するのも良いでしょう。
反対に、ただ巻きではほぼアクションをせず、ロッドワークにてアクションをさせるルアー、をつくりたい場合は①ではなく②の位置にウェイトを仕込むのもアリですね。
ハンドメイドルアー用のウェイトを考察、さいごに
この記事では、ハンドメイドルアー製作に使用するウェイトについて、をいろいろと考えながらお伝えさせていただきました。
あくまでも私の持論、そして設計にはなるのですが、これから『ハンドメイドルアーを自作してみたい』と思っているのであれば参考にしてみてください。
最終的には自分で試行錯誤しながら、自身の理想とするルアーを設計する、というのが一番良いと思います。
そんなハンドメイドルアーで釣り上げた魚を手にした瞬間…その感動を、是非とも体感して欲しいと願います。
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