ハンドメイドルアーって…
なんでこんなに高いの?
こんな風に考えた事はないでしょうか?お世話になっております、みこりおです。
ハンドメイドルアーを同程度の大きさ、重量、同種の、大手釣具メーカーなどが販売する樹脂ルアーなどと比べると…純粋に値段は高額である事が多いと思います。
しかし本当にハンドメイドルアーは高いのでしょうか?あくまでも消費者目線での考え方、ではないでしょうか?
なのでこの記事では、ハンドメイドルアーの値段について、
会計・原価計算も勘案しつつ…
なぜ高くなってしまうのか?
ほんとうに高いのか?
ハンドメイドルアーの価値
このあたりを考えてみました。
私はハンドメイドルアーに興味を持って欲しいですし、その魅力を知って欲しいとも思っています。どうせならご自身でつくってみる、という事にも興味を持って欲しいので参考にしてみてください。
『ルアービルダーになりたい…』なんて方で、会計などの知識がない方も参考になるかもしれません。
ハンドメイドルアーが高額な理由は「ハンドメイド」だから?
様々な形態のルアーメーカーが存在していると思います。ですがこの記事ではわかり易く考える為、個人で経営及び運営をしているハンドメイドルアーメーカーと大手の釣具メーカー、を比較しながら考えていきます。
結論としては「ハンドメイドである」事に起因している、と言ってしまって良いでしょう。
ハンドメイドルアーのメーカーというのは、上場しているような大手メーカーがFA・ファクトリーオートメーション化(機械化、自動化)された大きな工場にて、大量生産をしている訳ではありません。
実際にはそれなりの規模のメーカーであっても、あまりFA化などはされておらず、非常に手作業が多い業界の様な気もします。
ルアー製作にしても、ロッドビルディングにしても、未だに人の手で製造しているトコロが多いんですよね…もちろん工程を細分化する、OEM生産、などによりコストを下げる施策は打っているはずですが。
そして個人事業主の場合、当然に大量生産をするなんて事は難しいですし、ましてや設備の導入・FA化なんて事を考える方は少ないでしょう。
ルアー職人さんの手作りの逸品である『ハンドメイドルアー』…費用が掛かる事、高額になってしまう理由、はなんとなくにでも想像できるかと思います。
ハンドメイドルアーに掛かる費用と売価
製作に掛かるコストとしては「材料費」「労務費」「経費」が掛かります。製造原価というやつですね。
そして販売をする為にも然りで、いわゆる販管費「販売費及び一般管理費」が必要。
これらが費用と呼ばれるモノで、ここに「利益」を賦課し売価を決めます。いわゆる『値付け』です。
ハンドメイドルアーの製作に掛かる費用の具体例
「材料費」はルアーの原材料、ウッドプラグであれば木材、ステンレスワイヤー、ウェイト、コーティング剤、塗料etc.…などの仕入れに掛かる費用の事です。
「労務費」は製造に掛かった人件費、のような意味で「作業費」と言った方がわかりやすいかもしれません。
そして「経費」は材料費、労務費以外の製造に掛かった費用、工具代に電気代や水道代etc.…
ここまでがハンドメイドルアーの製作に掛かる費用です。
ハンドメイドルアーの販売に掛かる費用の具体例
販売を行うにももちろんコストが掛かります。「販売費及び一般管理費」というやつの事ですね。
例えばパッケージングの費用や送料、ネットショップの運営費、などを考えるとわかりやすいと思います。
ハンドメイドルアーはほんとうに「高い」のか?その価値
ここまでに記してきた事を鑑みれば、製造原価の高いハンドメイドルアーが大手メーカーのルアーよりも高額になるのは明らかで、また「労務費」が大きな原因になっている事、も想像に難くないと思います。
なので大手メーカーのルアーと安易に比較し『高い…』と思ってしまうのは間違いである、事にも気付いたのではないでしょうか?
加えて、ハンドメイドルアーは大手メーカーの商品ではありえない様なコンセプト、設計理念に基づいて製作されたモノもあります。
ごく少数のアングラーだけが『コレだ!』と思えるルアー、もしくは常識的に考えて『ありえないルアー』場合によっては『変なルアー』を製作、販売されているルアービルダーの方もいらっしゃるのです。
ハンドメイドルアーという世界は本当におもいろいと思います。価値なんてモノは、各々が判断すべきも事柄なのかもしれません。
また『ハンドメイドルアーなのか?』と問われると微妙なのですが…海外に生産拠点を置き、安価なウッドプラグを販売しているメーカーさんもいらっしゃいます。
いろいろと探してみたり、こういう事を考えてみるのも楽しいものです。
余談にはなりますが、ロッドのブランクスメーカーにも海外に生産拠点を置き、安価で良質なブランクスを販売されている方がいらっしゃるんですよ。私はそんなメーカーのブランクスでロッドを自作し、現在でも愛用していたりします。
こういうメーカーさんが増えてくると…色々と、おもしろいとは思いませんか?
ハンドメイドルアーは高い?高額になってしまう理由、さいごに
この記事では…
- ハンドメイドルアーは本当に高いのか?
- なぜ高額になるのか?
- ハンドメイドルアーの価値とは?
こんな内容について、私なりにではありますが考えてみました。
正直なハナシ…「原価を考えればそんなモノですよ」と思ってしまいます。もちろん製造原価、または会計、なんて事をご存知ない方もいらっしゃるでしょう。
ただ「価格」だけを鑑みて『高い!』なんて考えるのは間違っている気がしますし、本当の「価値」というモノについても考えて欲しいと思います。
生涯に1度、出会えるかどうか…みたいなレアなハンドメイドルアーも存在しますしね。
または自分でつくってみる、というのも良い経験になるとも思います。
ハンドメイドルアー製作に挑戦してみたい方は【作り方・製作工程】などの記事を参考にしてみてください。
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