ハンドメイドルアー製作における【塗装】、【コーティング】これらの工程において、
な~んか、うまくいかない…
やっぱり3Dコーターが必要?
こう考えたことはないでしょうか?
塗装の工程においては手返しよく作業ができるので、あるなら便利ですし、コーティング工程において筆塗りによる作業をおこなうのであれば必須、とまでは言いませんが、より良いコーティングのために、できればあった方が良いと思います。
しかしながら、
3Dコーターって意外と高い…
自作とかできないのかな??
そもそもルアーを自作するという考えに至ったあなたですから…
こう考えてしまうのは当然でしょう!
なのでここでは、3Dコーターを自作!?
フィニッシングモーターを3Dコーターに改造する方法
チャック部を自作・変更
そのために必要な材料や工具
これらについてをお話しします。
フィニッシングモーターをお持ちの方、限定の方法ではあるのですが『ロッドビルディングをやった事がありハンドメイドルアー製作にも挑戦したい』、もしくは『ハンドメイドルアーを製作をしておりロッドビルディングにも興味がある』なんて方には願ったり叶ったりの方法です。
もしくは『ハンドメイドルアー製作もロッドビルディングも、これからはじめたい』という方であれば、フィニッシングモーターの購入、そしてチャック部を製作、交換するだけでどちらも可能な夢のような方法です!
・・・
そんな大げさな話ではありませんが、手軽に改造できますのでご参考に!
ロッドビルド、ルアービルドに使用する3Dコーター、フィニッシングモーターについて
そもそも3Dコーター(コーティングドライヤー)やフィニッシングモーターをご存知ではない方もいらっしゃるかもしれません。
ハンドメイドルアーの製作がはじめて、もしくは今から挑戦したい、という方には聞きなじみのない言葉かもしれませんし、ロッドビルディングなどは行った事のある方のほうが少ないでしょう。
まずは市販されている3Dコーターやフィニッシングモーターについてお話しさせていただきます。
3Dコーター・コーティングドライヤーとは?
ルアーの塗装、またはコーティングの工程・作業において乾燥前や硬化前のモノを、例えばハンガー的なモノに吊るしておくとどうなるか…
想像に難くないでしょう、塗料やコーティング剤が重力により移動、つまりは液ダレを起こしてしまいます。
塗装、コーティングによる膜厚が不均一になってしまう、こんな不具合が生じてしまうのです。
これを解消するために、電動モーターを使用してルアーを一定速度で回転させておくツール、これが3Dコーターというモノ。
ルアービルドに使用するフィニッシングモーターとは?
次いでフィニッシングモーターについて、これはロッドビルディングにおいてガイドのコーティングの際に使用するモノです。
2液混合性のエポキシコートをガイドを固定するスレッドに塗り、硬化させるのですが、その際にエポキシコート、こちらの重力による移動、液ダレを防ぎ均一に硬化するために使用するのがコチラ。
エポキシコートを均一に…
トップコートに使える??
ハンドメイドルアーのトップコートに2液性エポキシコートを使用している方などは特に、こう考えてしまいますよね?
正味なはなし、チャック部の違いだけで、ほぼ同じモノなのです。
フィニッシングモーターの改造手順・チャック部の製作
ほぼ同じモノ…なのですがフィニッシングモーターは当然、ロッドを保持する為のチャックが取り付けられ販売されています。
つまりは3Dコーターのルアーを保持するためのチャック部を手に入れ、交換すれば良い、というだけの話なのです、しかしながら…
私はまず「交換部品としてチャック部のみを販売しているのではないか?」と考え探してみたのですが見つかりませんでした。
「ならば同等の部品などが販売されているかも?」と様々なネットショップ、ホームセンターなども探し回ったのですが、販売はされていなかったのです。
そこで私が思いついたのが、このモーターの主軸に取り付けが可能で、ルアーを保持する事のできるチャック的なモノを自作する事なのです。
金属加工業の知り合いなどいればもっと良いモノが作れるかもしれませんが、私の場合はたまたま自身の車の中に転がっていた、ある部材を見て閃き、製作に至ったのです。
この部材はネット通販やホームセンターなどでも購入ができ、ゆえに誰にでも製作可能なのでおすすめします。
フィニッシングモーターの改造に必要な材料
- ネグロス電工PNH3-M10の下部金具
- M4のボルト
- M3のボルト、ナット
フィニッシングモーターの改造に必要な工具類
- ドリルドライバーorインパクトドライバー
- Φ3.2、Φ3.5のキリ
- M4のタップ
ルアーを保持するチャック部の製作手順
ネグロス電工PNH3-M10の下部金具、こちらを主材としチャック部へと改造します。
こんなモノが自身の車の中に転がっている方、自体少ないかもしれませんが…下画像のようなモノです。
①への加工はモーター主軸への取りつけのための加工。
②の接着はボルト部が回転してしまうのを防ぐ為です。
そして③は製作するルアーのフロントアイ、もしくはリアアイを挟み込み、さらにM3のボルトナットで固定するための加工です。
以上で完成、装着するとこの記事のトップ画像のようなモノとなります。非常に簡単!
私は既に製作し、いくつものルアーの塗装やトップコーティングの作業にてしようしているのですが、なんら問題なく3Dコーター的なモノとして役立っています。
フィニッシングモーターを改造、3Dコーターを自作、さいごに
この記事ではハンドメイドルアー製作における塗装工程、トップコートの工程にて役立つ3Dコーター的なモノの自作…フィニッシングモーターの改造、チャック部の製作についてをお伝えしました。
これから『ロッドビルディングやハンドメイドルアー製作に挑戦したい!』とお考えの方や、既にフィニッシングモーターをお持ちで『3Dコーターも欲しいけど高いしな…』とお悩みの方は知っておいて損はないと思います。
あなたのハンドメイドルアーライフに豆知識を…presented by mikorio.
またハンドメイドルアーの自作に必要な道具や工具類、に関しては▼コチラの記事▼などをご参考に!
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