お世話になっております、いまだ塗装には色々と悩んでいるみこりおです。
しかしながら個人的にはハンドメイドルアー製作、における全工程の中で最も好きな作業でもあります。
木材の下地処理、ドブ漬け・セルロースセメントの乾燥を待ちながら…「このルアーはどんなカラーにしようか?」と考えるのは楽しいものです。
しかしながら、そんな楽しいはずの工程にて、
なんか塗装にムラが…
キズや凹みが際立った…
そんな経験をした事はないでしょうか?
もっと綺麗に塗装はできないものか…
こう悩んでいるのではないでしょうか?そんなあなたにはサフ吹き、をおすすめします。
とは言ってもそもそも『サフ吹きって何?』とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、塗装前の下地作り【サフ吹き】について、
そもそもサフ吹きって何?
その方法、
使用するサーフェイサーとは?
これらについてをお伝えします。
塗装作業のレベルアップ、さらなる良いルアー製作に挑みましょう!
またハンドメイドルアーの作り方のアウトライン、一連の製作工程についてはコチラ⇓の記事をご参考に。
ハンドメイドルアーのサフ吹き、注意点
今回サフ吹きという工程にてサーフェイサーを使用するのですが、これは塗装作業であり、使用するのは塗料の1種です。
有機溶剤の蒸気や塗装粉塵、液体粒子が発生しますので相応の保護具が必要な作業となります。
塗装前のサフ吹き、サーフェイサーって何?
まずは「サーフェイサー」についてご説明します。
前述のとおり塗料の一種なのですが、下地の凹凸、キズを見つけやすくし、または埋める事ができるパテを含んだ下地塗料です。
これを使用し表面を均一にする事で塗装の質を向上させる、ということ。ウッドプラグ製作の際にも、また樹脂ルアーの修理、再塗装の際にもキズ消しを行える非常に便利なモノなのです。
このサーフェイサーには500~1500と種類があるのですが、これはヤスリと同じく粒子の細かさを表す番手の事で、私の場合は1000番、1種類しか使用していません。
また使用するのが容易な缶スプレータイプがおススメ!
カラーは黒、白、グレーあたりが無難でしょうか?他にも数種類ラインナップされているのですが、私はグレーを使用しています、キズが一番見やすくなるの気がするので。
そして「サフ吹き」とはこのサーフェイサーを吹き、塗装の下地を作る作業の事ですね。
ハンドメイドルアーのサフ吹き、その方法
①サフ吹き、とその前に
新たに製作しているのであればコーティング後、修理の場合であれば補修後の下地にペーパーがけ、水洗いをして、乾燥、そしてこの工程へと至ると思います。
サンドペーパーで削ったカスが少々残っていたからといって、このサフ吹きや後の塗装の工程において大した影響があるとは思えませんが「せっかく製作や補修をするのであれば綺麗に」という事で一応水洗い、そして乾燥させておきましょう。
②サフ吹き
缶スプレーを良く振って塗料を撹拌し、20cm程度の間隔をあけ吹き付けていきます。
手を平行に移動させながら、数回、薄く塗り重ねるように行いましょう。こうする事で全体にムラなく塗布できると思います。
私が使用している缶スプレータイプの物であれば、塗料の缶スプレーと同じような感覚で使用できるのでさほど難しくはありません。
しかしサーフェイサーはパテの成分を含んでおり、あまり吹きすぎると塗膜が分厚くなりますのでその点は気をつけておいた方が良いかと。
そして乾燥、私が使用しているモノは乾燥時間30~60分と記載がされています。
この後ペーパーがけを行うのでしっかり乾燥させる為にも、60分以上時間を置くことをおすすめします。
③ペーパーがけ
上の画像は1回目のサフ吹きを行った後のモノです。よく目立つようになったキズがおわかりになるでしょうか?そのまわりを中心に、サンドペーパーで研磨をしていきます。
1000番のサフを使用しているのでサンドペーパーの番手は800、1000あたりを使用。
800番程度の番手のキズであれば次のサフ吹きで均一になるのでこのあたりが妥当かな?と思っています。
ペーパーがけが終わったら再度②~③の工程を繰り返すのですが、2回目以降はキズの目立つトコロを部分的に行います。この作業を2~3回ぐらい繰り返せば…
キズが綺麗に埋まり、表面が均一になっているのがおわかりいただけるでしょうか?
おぉ!?
これなら次の塗装はバッチリだ!
ハンドメイドルアー塗装前のサフ吹き、さいごに
今回の記事では、塗装前の下地作り、サフ吹きとサーフェイサーについて、をお話しさせていただきました。
作業が増えてしまい、少し面倒だと思うかもしれませんが、この下地作りは後の塗装の為に非常に大切な作業です。
より良いルアーの製作の為に是非、行ってみてください。
▼次の工程、塗装については▼
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